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皆さん、こんにちは。
「宿命と運命はどう違うのですか?」と講演の後に訊かれました。
「なかなか良い質問ですね」と言いながら
私の口から出てきたことは、
「『宿命』は、すでに起きてしまったことであり、
自分の人生で変えられないことです。
この時代、この地、この両親の子として生まれたこと、
過去に起きたこともまた、私たちは変えることはできないですよね。 」
つまり私たちはこの世界に、是非もなく投げ込まれたと言える。
たとえ、自分が前世で、そう決めてきたとしても、記憶は失われている。
生まれた条件や過去の出来事を変えることができないなら、
どうしたらよいのだろうか?
さらに、続けて、
「ただ、私たちは、過去に起きたこととの、
かかわり方は変えることができます。
たとえば、貧しい家庭に生まれたことを恨むのではなく、
だからお金の大切さや人の優しさがよけいわかるのだと。
これだけでも、自分の人生にパワーが与えらえます。
しかし、さらに自分を高めることができます。
自分の出生や過去を振り返って、
自分の人生に一本の柱としてつらぬくものを見抜くことです。
例えば、人を『助ける』という人生を貫く「天命動詞」を見つけることができれば、
それは、あなたの人生の指針になり得ます。
投げ込まれた人生の中に、それを貫くものを見つけたとき、
あなたはそれを『天命』と自覚し、それに志すことができる。
つまり、投げ込まれた人生から意味を見つけ、
自分の意志で選択することができる。
それが『立命』なのです。
このとき、あなたの投げ込まれた『宿命』としての人生は、
自らが運営できる『運命』とすることができると思います。
つまり、あなたは天命に向って人生の舵を切ることができる。
あなたが天命に志したとき、
あなたは自分の人生を『運命』として、
手にすることができる。」
出口 光(2008/3/4)
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