〜揺るぎない人生を生きるリーダーのための実践哲学〜 出口 光の天命と経営
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世阿弥の三つの花

天命と経営の皆さん、

こんにちは。

今日は、人間の魅力の三段階についてお話したいと思います。


 6月は、世阿弥のお父さん観阿弥の命日でした。

 世阿弥は、この観阿弥の教えを「風姿花伝」で後継者に伝えようとした。

  「風姿花伝」は、一子相伝の書で、後継者のみにしか見せることができなかったものだ。


  世阿弥は、人を感動させる力を「花」と呼んだ。
人間には、精進しだいで次第に「魅力」が備わってくる。

 
  この魅力の花にも三段階の進化の過程がある。

 初陣のときには、不思議とその人なりに「花」があり輝いている。
能や歌舞伎、他の芸能界でも、初舞台に立ったときには初々しさがあり花がある。

 新入生や社員も同じで、当初は何とも言えないフレッシュな輝きがある。


 これを「時分の花」と世阿弥は呼んでいる。

 しかしこれは本当の花ではなく、若さゆえの、初心者ゆえの一時的な輝きなのだ。

 芸能界でも若く美しいがゆえに、あるいは一時的な流行に乗って、人気を博することがあるが、すぐ消えていく人たちがいる。


 スポーツでもビジネスでもそれは同じことだろう。

それは真の花ではなく、若さ故の一時の花に過ぎないもの。
時分の花を本当の花だと思って努力を怠るとすぐ色褪せてゆく。

 慢心する人たちが、いかに多いことか。


  工夫を重ね精進していけば、「工夫の花」という段階が現れる。

  とにかく努力と工夫が必要だ。
 私たちの人生では、ほとんどの期間がこれに当たる。

  究極にまで精進を続けると、
 やがては、枯れ木に花が咲く「真(まこと)の花」が現れるという。


  観阿弥が死ぬ間際で見せた舞台は、
 体は衰え往年の動きはなかったが、不思議に満座の聴衆を魅了した。


  そこには、確かに「真の花」があったと風姿花伝に書いている。
 この真の花こそ魂の輝きであり、個の花なのだ。

 しかし多くの場合、個の花は、心の曇りによって秘されている。
精進を重ねることで、心の垣根を取り払うことができる。


人生の最終段階において、春風が吹くような暖かいすがすがしい雰囲気を
かもしだす人たちに、ときどき出会うことがある。

 これは、天命を全うしてきた人にのみ与えられる魅力なのだ。


 この真の花こそ魂の輝きであり、個の花なのだ。

 しかし多くの場合、個の花は、心の曇りによって秘されている。
精進を重ねることで、心の垣根を取り払うことができる。


 枯れ木に花が咲くようなところまで、ともに精進したいですね!

                            出口 光

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